速報第2回
第40回東京モーターショー・
プレスデーレポート(その1)
「WELFARE2000」では、(社)日本自動車工業会でのインタビューをお伝えした第1回のレポートの通り、「東京モーターショー」の現地取材を今回も行いました。取材したのは、10月27日からの一般公開日に先立って、プレスデー(報道関係者招待日)として公開された10月24日と25日の2日間です。25日は車いす利用者とその介護者の方に向けた「車いす利用者特別見学日」に指定され、多くの車いす利用者の方が来場されていました。
では、会場内に展示されていた、福祉車両を中心とした色々なクルマをどうかご覧下さい。なお、「福祉車両」の出展は日本の自動車メーカーだけですので、外国車の写真はありません。どうかご了承下さい。
このレポートでは、会場の幕張メッセでのブースの場所に合わせて、西ホールのトヨタ・ダイハツ・スバルをこの「その1」で紹介し、中央ホールの三菱とホンダを「その2」、同じく日産とスズキを「その3」、そして東ホールのマツダと西休憩ゾーンのトヨタ車体の福祉車両展示を「その4」、最後に北ホールのバス各社(日野・三菱ふそう)と幕張メッセ内の各種施設を「その5」で紹介します。
なお、これに先だって「速報第1回」として行った、自動車工業会へのインタビューについては、「こちら」をご覧下さい。
■トヨタ自動車■
トヨタ自動車(東京モーターショーのブースは「こちら」)は、西ホールの一番西側、車いす利用者にすすめられている幕張メッセ駐車場から一番近い西1ゲートのそば(JRの海浜幕張駅から見ると一番遠い場所)に広いブースを用意していました。そのうち、西側はトヨタの高級車ブランド「レクサス」のエリアで、福祉車両は一般のトヨタ車を展示してある場所にあります。
ここにあった福祉車両(ウェルキャブ)展示は「ポルテ」のフレンドマチック車「ウェルドライブ」で、手動運転装置が付いているのが最大の特徴です。国際福祉機器展(HCR2007)ではこの10月に発売されたこのポルテの「タイプII」が展示されていましたが(トヨタ自動車によるブースレポートは「こちら」へ)、東京モーターショーでは昨年発表された「タイプI」になっていました。タイプIは運転席がそのまま電動車いすとして外で自由に活動でき、タイプIIは助手席側にせり出した運転席から車いすに乗り移る形式です。もちろん、タイプIIには助手席の横にクレーンが用意され、折りたたみが可能な車いすならばドライバーが自分で車いすを出し入れできるようになっています。係員の方のお話だと、一般の方に福祉車両の装備をより分かりやすく見ていただくため、最新式のタイプIIではなくてタイプIを展示したそうです。
トヨタの福祉車両展示は、プレスデーでは車いす利用者特別見学日にもなっていた25日のこのポルテだけでした。26日の特別公開日と27日からの一般公開日では、このポルテに加えて「ノア」(11月3日まで)と「ヴォクシー」(11月4日から)の2台をいつもごらんいただけるそうです。
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運転席に取り付けられたのが
手動運転装置
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運転席から離された車いすは
手元のスティックで操作
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一方、コンセプトカーは、1人乗りのユニットがさらに進化した「i-REAL」として登場していました。前回のモーターショーレポートで発表していた、道路走行で3輪、街の中では2輪の「i-unit」(トヨタ公式サイトでの紹介は「こちら」)が更に進化しています。歩行モードでは姿勢を立たせて、他の歩行者と目の高さがあまり変わらないような姿勢になり、道路走行では後ろのタイヤが引かれてより深く座るようになっています。センサーが付いていて、周囲の人などとの接近を自分と相手の両方に伝えられるそうです。これに乗って24日の記者発表に登場したトヨタの渡辺社長は、このi-REALを近い将来に実用化させると話していました。
また、トヨタのコンセプトカーの中には「RiN」(リン)もありました(トヨタでの紹介は「こちら」)。背筋をピンと伸ばした「凛とした気持ち」になるような座席姿勢に象徴されるように、心美しく健やかに生きる人のための「乗れば乗るほど健康になるクルマ」を目指しているのだとか。今までのクルマにはなかった、健康志向の発想でした。
なお、10月30日までは子会社のトヨタ車体も西体験ゾーンの屋外展示場に出展していました。そちらの模様は「その4」の「こちら」でごらん下さい。
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歩行モードだと立ち上がる
i-REALは、実用化へ?
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i-REALで記者発表に向かう
渡辺社長、後輪が後ろに下がる
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■ダイハツ自動車■
トヨタ系列のダイハツ自動車はトヨタブースの隣で出展していました(ダイハツの東京モーターショーでの出展車両は「こちら」)。ここでの福祉車両(フレンドシップシリーズ)展示は、新型「タント」の助手席スライドアップ車「ウェルカムシート車」と、「アトレー」に車いすスロープが付いた「スローパー」の2台でした。
タントは今年12月にリニューアルされるそうで、それにこの助手席スライドアップタイムを取り付けたという説明でした。軽自動車で初めて車体の中央部を支える「ピラー」を無くし、さらに横に約90度開く助手席ドアと後ろにスライドする後部座席ドアのおかげで助手席の周りがとても広くなり、車いすからの乗り移りが楽に出来るようになっています。ただ残念な事に、このウェルカムシート車の発売はまだ未定なのだとか。
また、アトレーもベースの車がリニューアルされるので、スローパーも11月に新発売となります。 車いすスロープの部分でも、転落防止の車いす支持ワイヤーが巻き上げ式になるなどの改良を加えたそうです。
ダイハツブースでは、24日のプレスデー初日から11月11日の一般公開最終日まで、この2台に乗る事ができます。 |
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軽自動車でも室内が高くて広い
新型タント、ドアも大きく開きます
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車いすからの乗り移りにも
スペースに余裕があります
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車いすでの乗り込みに安全性が増した
アトレースローパー
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■スバル(富士重工業)■
トヨタが筆頭株主になった富士重工業もこの西ブースで出展していますが、「スバル」は今回も個性的なクルマを出展してきました(東京モーターショーのブース紹介は「こちら」)。
スバルの福祉車両(トランスケア)は、この東京モーターショーでは1台のみ。助手席がスライドアップする、軽自動車「ステラ」のウィングシートリフトタイプ(「こちら」)が展示されていました。これは現在でも販売されているモデルで、「プレオ」にも同様のシステムがあります。このプレオは、車いす特別見学日の25日から一般公開日の11月11日までの公開になります。
なお、 スバルの担当者の方のお話では、スバルに乗られる方はクルマが好きな方が多く、求める水準が高くなるそうです。その中で、福祉車両については他メーカーのような車いすスロープ車を出して欲しいという要望もあるけれど、残念ながらその対応ができていないのが残念だということでした。確かに、
スバルのブースではラリーカーの前で足を止める車いす見学者の方が多くいらっしゃいました。 |
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車内を広くとる「ステラ」の
ウィングシートリフトタイプ車
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スバルモータースポーツの象徴、WRCの
コンセプトカーは人気を集めました
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