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今回は、板橋区立グリーンホールで行われた「自律移動支援プロジェクト」のデモンストレーションと講演会に行ってきました。

まずは『「自律移動支援プロジェクト」ってどんなもの?』と思われる方が多いと思うので簡単にご説明しましょう。

国土交通省には、「ユニバーサル社会」の実現へ向けた取り組みの一環として、「交通手段」「移動経路」「目的地」などの情報を「いつでも、どこでも、だれでも」手に入れることができる環境を検討していく「自律移動支援プロジェクト推進委員会」というものがあります。ここで取り組まれているのが「自律移動支援プロジェクト」なのですが、実際どんなものかというと、上記にある「交通手段・移動経路・目的地」などの情報を、携帯電話、ユビキタス機器、インターネット、地図やカーナビなどを活用することによって、誰にでも手に入れることのできる環境を実現しようとするプロジェクトのことなのです。

と、このように説明しても、やっぱりわかりにくいかと思いますので、実際のデモンストレーション会場で体験したことを見ていただきましょう。

 

デモンストレーション会場にて


このデモンストレーションの会場では、ユビキタス技術を用いた自律移動支援システムが体験できるようになっていました。

申込みをすると、白杖やヘッドホン、腰につけるセンサー、PDA端末等が貸し出され、それらを身につけて準備します。


説明員の方と一緒にスタート。
点字ブロックの上をゆっくり
歩いていきます。
「正面に大山駅があります」

会場内に設置されたポイントにさしかかると、右上図のような画面が出て、位置などの情報を教えてくれます。ヘッドホンを使っている場合には、音声でも教えてくれます。

その他にもいろんなことを教えてくれます。

番地などを示す「住居表示板」に
PDA端末を使ってタッチ。
すると、位置情報の他に、周辺の情報、
たとえば近所に美味しいパン屋さんが
あるなどの情報を教えてくれます。
逆に言えば、
そうした商業情報を入れることも
可能なのです。

 

進行方向の先が工事中の場合、
直前ではなく、 その手前で
こんなふうに教えてくれます。
無駄に歩かずに済むようにとの
配慮なのです。

また、こんなことも!

踏み切りにさしかかった時
(写真は会場内の踏切を模したポイント)

「踏み切り前です。 これから 4m
点字ブロックがありません。
電車に気をつけて通過してください。
後、3分後に電車が通過します」

電車があと何分後にくるのかまでを教えてくれるのです。これはありがたいですね!

これらは、どんな仕組みになっているのかというと、点字ブロックや、地中、または住居表示板の中に埋め込まれた特殊なICチップに情報が書き込まれており、それを白杖でキャッチしてPDA端末の画面に表示したり、音声で案内しているのです。情報の取得は白杖だけでなくPDA端末でもできるので、「住居表示板」などのポイントでは、直接PDA端末をタッチするだけで情報を教えてくれます。

腰につけたセンサーは何をしているのかというと、使用している人の身体が向いている方向を測っていて「今この人は南を向いている」などの情報をPDA端末に送っていて、その情報をもとに「正面に駅があります」「左へ行くと病院です」と教えてくれるようになっているのです。

白杖を使っているので、一見、視覚障害者向けのシステムのように感じますが、実際は、その他の障害のある方や高齢者、さらには外国人の方や観光客、その地を初めて訪れる人に対しても、とても便利なシステムなのです。

早く実現するといいですね。

これらのシステムは既に一昨年神戸でプレ実証実験が、去年から今年にかけては、道路・港湾・鉄道・河川・神戸空港等のエリアで本格実証実験が行われてきたのだそう。 またその実証実験は今後全国展開していく予定なのだそうで、たぶん板橋区でもその予定があるということで、このイベントが行われていたのでしょうね。

さて、次ページでは講演会についてお話ししましょう。

 

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