円水社+プラス

四字熟語の愉しみ

「痴人説夢」(ちじんせつむ)2024年3月27日
nbsp;春の夢は痕跡をとどめずに消え去る「春夢無痕」ですし、好い夢も現実にはならない「好夢難成」のようです。が、痴人が説く夢である「痴人説夢」(『封神演義「五三回」』など)」は、時代の潮流となって一世を風靡する...
「麦秀黍離」(ばくしゅうしょり)2024年3月20日
 戦乱がなく気候が穏やかな黄河平原の大地に、麦(コムギ)の秀(穂)が結実の期を迎え、黍(キビ)が実って広がる「麦秀黍離」(『史記「宋微子列伝」』など)のとき。豊作の兆候は古来、「春節」で集う一族のくらしの安定につ...
「目撃道存」(もくげきどうそん)2024年3月13日
 釈尊が天竺の霊鷲山での説法で蓮の花をひねって「拈華微笑」(ねんげみしょう)したとき、大勢の弟子たちの中で摩訶迦葉だけがその意味合いを微笑して理解したという逸話から、禅宗の「不立文字」の奥義が生じましたが、ことば...

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。